
<高校野球神奈川大会:大師5-2アレセイア湘南>◇9日◇1回戦◇藤沢市八部公園野球場
プロ注目の大師・大竹倖太郎投手(3年)が、NPB6球団のスカウトが見守る中、初戦のアレセイア湘南戦で投げては2失点完投、打っては先制の適時三塁打を含む4安打3打点で初戦突破を決めた。
春季神奈川大会で春夏通算5度の甲子園出場を誇る桐光学園を相手に1失点完投勝利し、一躍注目を浴びた。この日の最速は138キロながら、地元DeNAの永池スカウトは「昨夏から球速が上がり、真っすぐがとても良い」と直球の質の高さを評価する。今年に入って最新機器ラプソードで投球動作を解析。真っすぐの1分間の回転数は2300と、オリックス吉田輝星や中日根尾昂の高校時代にも引けを取らない。憧れはオリックス山崎颯一郎で、真っすぐと変化球で緩急をつける投球を参考にしている。
高校2年時にプロ志望届提出を決意しており、試合後に明言。けが知らずの右腕は、154球を投げても「肩肘は大丈夫です」と笑うタフネスぶり。今夏、全国にアピールする。