
<東アジアE-1選手権:日本4-0台湾◇9日◇第1戦◇水原
【水原(韓国)=永田淳】日本女子代表なでしこジャパン(FIFAランキング7位)が、初戦で台湾代表(同42位)に4-0で快勝発進した。初招集選手4人が先発に名を連ね、前半22分にFW矢形海優(25=マイナビ仙台)が先制弾を決め、同25分には滝川結女(25=新潟)が追加点。新戦力がいきなりゴールという結果を残し、大会3連覇に受けて弾みをつけた。
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MF滝川がなでしこデビュー戦であいさつ代わりのゴールを決めた。前半25分、MF成宮からのパスにFW愛川が抜け出すのを確認すると、後方から走り込んでクロスのこぼれ球を押し込んだ。チーム2点目となるゴールに「シュートは1本だけだったけど、しっかりこぼれ球に詰めて決められたっていうのは評価していいかな」とデビュー弾に胸を張った。
今回は追加招集での初代表。WEリーグはプレシーズンで、コンディション面ではまだ上がっていない状態での急参加となり「今日が初めてのフルコートでのゲーム」と苦笑い。それでも中盤から果敢に前に出る動きでチームを活性化させた。
かつて新潟・新発田市役所で嘱託社員として働いていたことから「新発田のアイドル」と言い始めた。「自称で1回言ったのが回っちゃって(笑い)」。今ではその名で通るようになった。
アイドルらしく「イメチェンして挑みたい」と髪を整え、「派手な方が目立つかな」とユニホームに合わせたブルーにラメがきらめくネイル姿で今大会に参加。「今年26歳なので、アイドルはそろそろ厳しいかなと思いますけど…」と笑ったが、この日のデビュー弾で、ファン急増の可能性もある。新発田から新潟、そして世界へ-。今後のパフォーマンス次第で、アイドルの活動範囲はさらに広がっていくことになりそうだ。
◆滝川結女(たきかわ・ゆめ)1999年(平11)8月31日、三重県県生まれ。常盤木学園高では世代別代表に選出され、18年になでしこ1部のAC長野レディースに加入。21年に新潟レディースへ移籍。リーグ通算163試合42得点。WEリーグ開幕までの1年あまりは、新発田市役所のスポーツ振興課に勤めた。お気に入りのコスメはMACのアイシャドー。