
<巨人-中日>◇9日◇福島
巨人荒巻悠内野手(22)がライバル視していた同学年の雄から、プロ1号を放った。雨天で2度の中断を経て再開された2回裏。中日先発の高橋宏の140キロカットボールを捉え、右翼席に運んだ。「もう最高です。センター返しの意識でヘッドがうまく効いてくれました。次も打てるよう頑張ります」と喜んだ。
昨秋にドラフト3位指名を受け、11月19日に仮契約会見で、対戦したい投手を聞かれると、迷うことなく言った。「中日ドラゴンズの高橋投手は、同じ学年っていうのもある。世界で戦ってる投手なので、同じ学年っていうので、やっぱり負けないようにというのは心がけています」。先にプロの舞台で活躍をしていた竜のエースの名前を挙げていた。
それから8カ月。悪天候の中でも集中力を切らさずに、雨を切り裂く大きなアーチを描いてみせた。
◆荒巻悠(あらまき・ゆう)2002年(平14)12月23日生まれ、福岡県出身。祐誠3年の夏は福岡県独自大会で筑後地区4強。高校通算37本塁打。上武大では4年春に3本塁打、15打点の2冠で優勝に貢献。秋は最高出塁率でベストナイン。昨年ドラフト3位で巨人入団。今季推定年俸1000万円。184センチ、93キロ。右投げ左打ち。