
【水原(韓国)=永田淳】東アジアE-1選手権に参加中の日本代表(FIFAランキング15位)は9日、水原市内のグラウンドでGKトレーニングを行った。
6-1で勝利した前日の香港戦の疲労を考慮され、フィールドプレーヤーとGKピサノ・アレクサンドレ幸冬堀尾(19=名古屋グランパス)はホテルジムでのトレーニング。ピッチにはGK早川友基(26=鹿島アントラーズ)とGK大迫敬介(25=サンフレッチェ広島)の2選手だけ姿を現した。
酷暑の中で約1時間行われたトレーニングを見守った森保一監督(56)は「Jリーグから中2日で来ていて、広島と神戸の選手は中2日での3試合目で昨日も戦っている。この暑さの中、練習したいところはあるが、ダメージになると言うことも考えた時に、ここはしっかりリフレッシュしてもらって、次の中国戦に向けてトレーニングできる選択をした方がいいとスタッフと共有して決めました」と選手を休ませた理由を説明した。
その中でGKの2人のみトレーニングを行ったことには「GKはフィーリングがより大切だということで、下田GKコーチが決めた」とした。
あらためて8日の香港戦を振り返り、選手たちの取り組みを評価。「このE-1選手権でいい入りができた。選手たちは頭を切り替えて、新たに組むチームメートと戦術を共有して、お互いの良さも共有しながらアグレッシブにチャレンジしてくれた。Jリーグの誇りも示してくれたかなと思う」と手応えを語った。
次戦は12日の中国戦(龍仁)。第2戦での先発について明言はしなかったが、指揮官は「全ての選手にできればピッチに立ってもらって、このE-1という国際試合の中で経験を積んでもらって、さらに成長につなげてもらいたいという思いがあるので、必然的に絞られてくるかなと思う(笑)」。最後には「(3バックの)形はそのままで、ツートップもあるかもしれない」と前線の配置変更を示唆。FW細谷真大(23=柏レイソル)と追加招集のFW原大智(26=京都サンガF.C.)がコンビを組む可能性が出てきた。
また、大会中の3バックと4バックの使い分けについても言及。「選手たちは最終予選でやった3バックをイメージしてくれていると思うので、基本的には最終予選で戦ってきた形の中で、思い切って力を発揮してもらえるように」と3バックを主としていく方針。それでも、試合開始から4バックを使うことに「使うかはわからないが、イメージは持っている」と話し、いずれかのタイミングで試す考えも持っていることを明かした。