
<ジャイアンツ4-3フィリーズ>◇8日(日本時間9日)オラクルパーク
ナ・リーグ首位ドジャースを追うジャイアンツが、劇的かつ衝撃的な「逆転サヨナラランニング3ラン」で、フィリーズに勝利した。
1-3の9回、シュミットとフローレスの安打で1死一、三塁とすると、9番パトリック・ベイリー捕手(26)が放った打球は右中間後方へ飛んだ。大歓声の中、白球は右中間にせり出したフェンス最上部に直撃。クッションボールは中堅方向に大きく弾み、外野を転々とした。
クッションボールを待っていた中堅手マーシュが、体勢を切り返し全力で追いかけるも、中堅フェンスの手前で捕球。中継プレーでバックホームを試みたが、悠々とベイリーまでホームを駆け抜けサヨナラとなった。極めて珍しい形での決着となり、MLB公式Xでも映像が公開された。
ドジャースは今季ワーストの5連敗を喫しており、ジャイアンツはゲーム差を「5」に縮めた。
似たプレーは07年のオールスター戦でも発生。当時マリナーズのイチロー氏が右中間へ打球を放つと、今回同様にせり出したフェンスに直撃。このときは右翼方向へクッションボールが転がり、同氏がオールスター史上初のランニング本塁打を記録した。