
<ロッテ4-5日本ハム>◇8日◇ZOZOマリン
日本ハムがぎりぎりの戦いを制し、首位陥落を阻止した。
延長11回2死一、二塁、代打アリエル・マルティネス捕手(29)が勝ち越しの右前打を放ち、今季3度目の4連勝に導いた。貯金は今季最多の15とし、敗れればゲーム差ゼロの2位に転落するところを耐え、新庄剛志監督(53)は「ちょっと何が何だか分からないゲームだった」と振り返った。
勝ち越した直後の延長11回は7番手宮西が1死一、二塁のピンチを招き、山本拓にスイッチ。指揮官は「いつもの僕なら1点をやりたくない。でも今日は同点でもオッケーかな。岡くんだし。同点でも、また点を取ってくれそうな雰囲気を感じたんで、目いっぱい(外野を)後ろにしました。『よかったぁ』って思った(笑い)」。選手を信じて出した指示が生き、結果的に山本拓が代打岡を中飛に打ち取り勝利につなげた。
6回には2度の外野守備のミスが絡み3点差を追い付かれるという、嫌なムードを振り払っての4連勝。「こうやって追い付かれて延長に1点取って守り切るってところは成長につながる。全員で勝った1勝かな」。勝てそうで負けそうだった試合で、しっかり勝利をつかんだ。【永野高輔】