
<高校野球兵庫大会:姫路南-神戸北・伊川谷北・神戸学園都市>◇5日◇1回戦◇明石トーカロ球場
兵庫大会の開幕試合に先立って、須磨学園高校3年の中谷ももこさん(17)が始球式の大役を担った。
ソフトテニス一筋で野球をするのは初めて。同級生と大会2週間前からキャッチボールの練習を始め、「大谷翔平みたいに」と言葉をかけられた。ソフトテニスの公式戦で着用するユニホーム姿に自身が通う須磨学園高校野球部の帽子をかぶり、マウンドに上がった。家族や友人が見守る中放った投球は惜しくもワンバウンド。「ソフトテニスの大会より緊張した」と苦笑いを浮かべながら、マウンドを降りた。
中谷さんはソフトテニス部に所属しており、高校2年時にジュニアジャパンカップで優勝。3年時には全日本シングルス選手権大会で準優勝するなど輝かしい成績を誇っている。
一足先に日本一を経験。同世代の高校球児には「仲間を信じて頑張ってほしい」とエールを送った。最後は投じた記念球を笑顔で受け取り、充実感を漂わせた。