
<高校野球兵庫大会:姫路南9ー2神戸北・伊川谷北・神戸学園都市(7回コールド)>◇5日◇1回戦◇明石トーカロ球場
姫路南が2年ぶりに夏の初戦を突破し、兵庫県の開幕戦1番星を挙げた。
1回に先制を許したがすぐに逆転。犠打で好機を拡大するなど試合を優位に進め、9得点で7回コールド発進を決めた。2安打3打点の奥川空雅捕手(2年)と2安打3盗塁の松田浬玖外野手(2年)は「先輩と少しでも長い夏にしたい」と熱く口をそろえた。
今年の4月から綱干と家島と統合し、1年生は新設校の姫路海稜に入学。姫路南は今大会でのベンチ入りは14人で3年生が6人。今夏が単独チームとしての最後の出場になる。下級生も多くが中心メンバーとして戦う。
今年の4月に監督に就任した渡会雄士監督(29)は「前半は緊張で硬かったが、後半は落ち着いて試合を運べた。単独チームとしては最後の大会でまず勝つことができてよかった」と安堵(あんど)の表情で話した。
2回戦はシード校の六甲アイランドと対戦。田中勇希主将(3年)は「抽選で引き当てた開幕戦で勝利できたことに運命を感じている。姫路南としてのプライドをもって戦いたい」と誇らしそうに語った。最後の夏はまだ終わらない。【佐藤奨真】