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【解説】MLB賭博で続く関係者の関与…異常な賭け金検知、調査会社の警告が今後の潮流に影響か


6月27日、カージナルス戦に先発したガーディアンズ・オルティス(AP)

米大リーグ機構は3日、ガーディアンズのルイス・オルティス投手(26)を、オールスター休暇終了の17日まで「懲戒処分ではない有休の休職」にしたと発表した。同日のカブス戦で先発予定だった。AP通信によると、スポーツ賭博に関連した調査対象となっているという。

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ガーディアンズのオルティスが、八百長を疑われている。ESPNによると、米オハイオ州、ニューヨーク州、ニュージャージー州で、初球の結果に賭ける「マイクロベット」と呼ばれる賭博が行われていた。米メディア「ジ・アスレチック」によると、賭け内容は「初球がボールもしくは死球になるか」。オルティスは、6月15日、27日ともに外角にワンバウンドするスライダーを投じていた。15日は同イニングに5失点。27日は3失点した。不正の有無は調査中で、結論は出ていない。

米国では、最高裁が18年に州がスポーツ賭博の合法化を妨げる法律を違憲と判断して以降、38州で合法化された。MLBでもリーグや球団がスポーツベッティングサイトと提携し、多くの球場にベッティングサイトの広告が掲示されている。野球賭博自体は合法でも、選手や審判ら関係者が賭けるのは認められていない。だが、関係者の関与が数件明らかになっている。

昨年6月、パドレスのトゥクピタ・マルカーノ内野手は、自軍を含むMLBの試合に15万ドル(約2180万円)以上を賭けていたため、永久追放処分となった。大リーグで賭博での永久追放はピート・ローズ以来。また、MLBの試合に賭けていたアスレチックスのマイケル・ケリー投手、パドレスのジェイ・グルーム投手らマイナーの4選手が、1年間の出場停止処分を受けた。今年2月には、正確なストライクゾーン判定で知られていたパット・ホーバーグ審判員が、友人と合法スポーツ賭博アカウントを共有し、MLBの調査に関する電子メッセージを故意に消去したとして、解雇されている。

今回、異常な賭け金額(オッズ)を検知した賭博健全性調査会社「IC360」が、各スポーツブックメーカーに警告を発出した。これが調査の発端となった。非合法の業者を含めての網羅が可能なのかは不透明だが、今後の潮流に大きな影響を与えるとみられる。【MLB担当=斎藤直樹】

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