
<ドジャース6-2ホワイトソックス>◇3日(日本時間4日)◇ドジャースタジアム
【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)3日(日本時間4日)=斎藤庸裕】フリーマン、ベッツが打てば、得点王に大谷はなる!! ドジャース大谷翔平投手(30)の再加速へ鍵を握る男たちが、復調の兆しを見せた。「ONE PIECEナイト」として開催されたホワイトソックス戦。「1番DH」で出場した大谷は2打数無安打も、第1打席から2打席連続で四球を選んだ。どちらも3番フレディ・フリーマン内野手(35)の適時二塁打で生還し、2得点で両リーグ最多の得点を86とした。2番ムーキー・ベッツ内野手(32)は、7回に10号ソロでダメ押し点を挙げた。
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初回、3回と、フリーマンのバットで大谷がホームを踏んだ。先制点に2点目。序盤で試合の主導権を握る生還だった。
5月に15本塁打と量産した大谷だったが、6月は7本塁打と小休止した。フリーマンは5月を終えた時点で打率3割7分4厘だったが、6月の月間打率は2割。ベッツも6月は同2割4分と苦しみ、特に6月後半の13試合は1割6分7厘と打撃不振にあえいだ。打者大谷を最大限に生かすには、後続の2人がキーマンとなる。必ずしも因果関係があるとは言えないが、両者の不振が続けば、大谷は相手バッテリーの対策として四球OKか、もしくは厳しい攻めを強いられる。
ベッツはこの日、通常の黒バットから白色に変更。まだ復調とは言えないが、第4打席で21試合、92打席ぶりとなる本塁打を放った。フリーマンは連日のマルチ安打をマーク。ロバーツ監督は「フレディには非常にいい兆しが見えた。ムーキーは序盤、あまりいいスイングではなかったが、最後は引っ張ってスプリットをホームランにした。次はアストロズ戦で大事なシリーズ。いい流れを持っていける」と前向きに話した。
この日は世界的人気アニメ「ONE PIECE」とコラボしたイベントが開催された。海賊王を夢見る主人公「ルフィ」がかぶる麦わら帽子と、球団マークの入った特製カードが先着4万人の来場者に配布された。試合前から長打の列で大盛況となり、満員5万3530人で埋まった一戦。チームは4連勝で貯金24とし、勝率6割3分6厘でメジャー最強キングに君臨する。MVPトリオの相乗効果が出れば、さらにド軍は強くなる。