
<阪神3-2巨人>◇3日◇甲子園
阪神がサヨナラ勝利を決めた9回に効果的な代走を送った。
2-2で迎えた9回。先頭の森下翔太外野手(24)が中前打で出塁した。
勝負どころで藤川球児監督(44)は途中交代の珍しい森下に代えて植田海内野手(29)を代走に送った。
続く佐藤輝明内野手(26)の打席で初球の前に巨人マルティネスからけん制が入ると一塁手の中山が後ろにそらしていきなり二塁に進塁した。
佐藤輝は申告敬遠で大山悠輔内野手(30)の内野安打で満塁。豊田寛外野手(28)が中堅への飛球を放ち本塁へ返球されたが植田は悠々と生還した。
植田は6月29日に国内フリーエージェント(FA)権の資格取得条件を満たした。藤川監督は「植田はフリーエージェントをとっていますから。おめでとうとは言っていたのですが、すごく大事な選手ですよ」と信頼を明かした。
巨人で代走のスペシャリストとして名をはせていた鈴木尚広氏(47)の名前も出し「本当に重要だったし、現役の時に巨人に素晴らしい代走の鈴木選手がいて、その選手がベンチにいるかどうかで戦ったりするところだった。うちの今のベンチの布陣というところはみんなで戦っていくところだと思いますけどね。いい活躍でした」とたたえた。
豊田も「海さんだったら絶対に帰ってこられると思っていた」と話した。