
<阪神1-0巨人>◇2日◇甲子園
阪神が「神走塁」を決め、今季4度目の4連勝で首位を堅守した。2カード連続の勝ち越しが決まり、勝利した2位広島とは4ゲームのままとなったが、巨人とのゲーム差は5・5に広がった。
0-0のまま迎えた8回。2死から森下翔太外野手(24)、佐藤輝明内野手(26)の連続四球で好機をつくると、大山悠輔内野手(30)が遊撃への内野安打。ボールがイレギュラーして跳ねる間に、二塁走者の森下が一気にホームを狙った。
捕手甲斐のタッチを体をひねってよけると、最後は甲斐の体の間をかいくぐり、ホームベースにタッチ。1度はアウトの判定となったが、藤川監督がリクエストを要求。数分のリプレー検証の後に判定は覆りセーフ。土壇場の「神走塁」で決勝点が入った。
先発の大竹耕太郎投手(30)は昨年7月17日(東京ドーム)以来となった巨人戦で、8回7安打無失点の好投で4勝目。巨人戦は23年5月27日以来、約2年ぶりの白星となった。
打線は前回5月21日(甲子園)で6回2失点で白星を献上した巨人先発井上に苦戦。3回2死三塁のチャンスで森下翔太外野手(24)が二飛。5回2死一、二塁で中野拓夢内野手(29)が三直に倒れるなど、あと1本がなかなか出なかった。それでも最後のワンチャンスを、意外な形でものにした。