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大谷翔平、38試合ぶり盗塁は成功確率の高い条件そろっていた 9回2死から激走サヨナラ生還


ドジャース対ホワイトソックス 9回裏ドジャース2死一塁、二盗を決める大谷(撮影・垰建太)

<ドジャース5-4ホワイトソックス>◇2日(日本時間3日)◇ドジャースタジアム

【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)2日(日本時間3日)=斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手(30)が、逆転サヨナラ勝ちにつなげるプレーでレジェンド左腕の節目に花を添えた。ホワイトソックス戦に「1番DH」で出場し、5打数1安打1打点。追いついた直後の9回2死から二盗を決め、4番フリーマンの右前適時打でサヨナラのホームを踏んだ。先発のクレイトン・カーショー投手(37)は、6回9安打4失点と苦しみながらも史上20人目となる通算3000奪三振を達成。打線が最終回に奮起し、3連勝を飾った。

   ◇   ◇   ◇

一塁走者の大谷は、意を決して走った。9回、自身の適時打もあって2点差から同点とし、なお2死一塁。3番スミスへの3球目に好スタートを切った。5月20日のダイヤモンドバックス戦以来、38試合ぶりの盗塁成功。その後、4番フリーマンの右前適時打で激走し、サヨナラのホームを踏んだ。ロバーツ監督は「彼には(自分の判断で走る)グリーンライトを出している。ウィル(スミス)の打席で得点圏に進めるチャンスだと思った。計算された上でのギャンブル。彼はいい野球をしてくれた」とたたえた。

成功確率の高い条件がそろっていた。右腕ウィルソンから初球と3球目の前に2度、けん制球を受けた。仮に3度目でけん制失敗となれば、現状のルールでは相手投手のボークになる。走者側としては、盗塁できる可能性が高まった。直後、同投手の左足が上がった瞬間に大谷は走った。失敗すれば、流れを失いかねない。二刀流でプレーする影響もあり、59盗塁をマークした昨季と比べると走る機会は激減。それでも、メジャー屈指の快足は健在だった。

懸命な走塁で、カーショーの節目に花を添えた。6回に通算3000奪三振を達成した左腕は、ロバーツ監督をはじめ同僚と次々に抱き合い、大谷ともベンチで喜びを共有した。偉業と言えば大谷自身も昨年、敵地マイアミで「50-50(50本塁打&50盗塁)」を達成した翌日、本拠地でファンからスタンディングオベーションを受けた。さらに、ベンチ前では選手総出で大谷に拍手。このアイデアの発案者が、カーショーだった。ワールドシーズ制覇後のシャンパンファイトでは、大興奮の中でカーショーから繰り返し「Thank You!」と、感謝を伝えられた大谷。快挙をたたえ合う姿は、互いのリスペクトの証しでもある。

伝統球団で一時代を築いてきたレジェンド左腕。常勝を求められ、そのレガシーを大谷も受け継ぐ。勝つために、何ができるか-。この日の試合は一瞬の勝機を逃さなかった大谷が、劇的勝利をたぐり寄せた。

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