
<明治安田J1:東京V1-0川崎F>◇29日◇第22節◇味スタ
東京ヴェルディDF綱島悠斗(24)が、森保監督の視察する中、強豪の川崎フロンターレを相手に存在感を見せつけた。
3バックの中央でDFラインを統率し、コンパクトな陣形を保ち川崎Fを封じた。セットプレーとなればゴール前へ上がり、188センチの高さでエアバトルも繰り広げた。
クロスから2失点した前節のセレッソ大阪戦(1-2)の反省を生かした。
1-0の勝利に「最近クリーンシートがなかったのでうれしい」と喜んだ。
以前は右ストッパーだっただけに、中央となると役回りはもちろん、さまざまな点で求められる判断が増えてくる。個人戦術はもちろん、周囲をどう使うか、など情報量が多くなる。
「(右ストッパーは)自分のマークにがっつり行くことが許容された。真ん中だと自分のマークが外れた時に、そのまま自分が人に付いて行っちゃうと一番怖いスペースを空けてしまう。それでやられたのが、前節(C大阪戦)で、そのクロスの時だったり、相手がいい形でボールを持った時に、自分のポジショニング、人に付くのか、ポイントを守るのかっていうのはすごく頭を使う」
最近は勝ち星がつかず苦しんだ中、城福監督から監督室に呼ばれ、個別の話し合いの場も持った。
「城福さんの言葉で、自分も自信を持ってやることができた。ストッパーの時と真ん中の違いは自分で認識していたけど、それがよりクリアになった。今日の勝利、クリーンシートは城福さんのおかげです」と口にした。
E-1選手権へのアピールとなったが慢心はない。「そこは関係なく、自分の120%を出し続けたい。このチームを勝利に導かないといけない。E-1は1つの目標でありますけど、そこに左右されないで自分が進むべき道を目指していきたい」と誓った。