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【湘南】海外移籍の福田翔生が涙「これで最後かと思うと」ホームで惜別弾ならずも走る湘南体現


湘南ベルマーレのFW福田翔生がデンマークのブレンビーへの移籍を前に、ホームでの最終戦に臨んだ。この試合は1-1で引き分けたが、福田は試合中も走り回り、湘南らしいエネルギッシュなプレーを見せた。福田はこれまで苦労を重ね、YS横浜への移籍を経てFWに転身しブレーク。同年に湘南へ移籍し、翌年には得点力をアピールし、デンマーク1部リーグへの挑戦が決まった。試合後、福田はサポーターへの感謝を表し、次のアウェー神戸戦が日本での最後の試合となる予定。欧州での新たな挑戦に向けて覚悟を語った。

湘南福田翔生(2025年4月2日撮影)

<明治安田J1:湘南1-1横浜>◇28日◇第22節◇レモンS

湘南ベルマーレが最下位の横浜F・マリノスと1-1で引き分けた。デンマーク1部ブレンビーへの完全移籍が発表されたFW福田翔生(24)が本拠地でのラストマッチとなる中、前半41分にMF平岡大陽の得点で先制したが後半16分に追いつかれた。チーム一丸となって勝ち星を挙げたかったが、4試合ぶりの勝利はかなわなかった。

   ◇   ◇   ◇

慣れ親しんだレモンガスSで、惜別のゴールはならなかった。それでも福田はいつもと変わらぬ姿を披露した。前線から懸命に走り、球際で戦い、クロスが入れば体ごと飛び込んだ。173センチ、63キロと小柄。汗をほとばしらせるエネルギッシュなプレーは「走る湘南」を体現するものだった。

福田のホーム最終戦を飾ろうと、チームの思いは1つだった。前半41分、鈴木章のクロスから平岡が打点の高いヘディングでゴールを奪った。湘南らしい攻守一体となったハードワークでゴールをもぎ取った。

しかし願いはかなわなかった。後半16分に追いつかれ、自身も34分で途中交代。「背負いすぎた分、今までにないくらい体が重かった。これで最後かと思うと言葉に表せないぐらいの思いがあった。サポーターへの感謝の気持ちもありました」と目に涙がにじんだ。

雑草男が成り上がった。東福岡高から19年、当時JFLの今治に加入。J3での3年含め4年間の在籍で攻撃的MFながら無得点。出場機会に恵まれず契約終了となった。23年に加入したYS横浜でFWにコンバートされるとJ3で大ブレーク。4カ月の在籍で21試合11得点。憧れの兄湧矢の存在が大きかった。1学年上で同じ東福岡高からG大阪へ入り、1年目の開幕戦から先発出場した。「お前には力がある」。その言葉に励まされた。「いつか兄とJ1で対戦したい」。夢はかない湘南へ移籍。一気にカテゴリーを2つ上げた。

湘南でも昨季10得点し、今季も4得点。チームに欠かせない存在となり、デンマーク行きのチケットを手にした。「死にたくなるほど苦しい思いをした中、僕が成功したらいろんな人に希望が与えられる」と覚悟を持って決断した。この1年半で大きく成長。「湘南では90分を通してメチャクチャ戦えるようになった。点を取るだけでなくアシストもできるようになった」。次節のアウェー神戸戦が国内最終戦。成長した姿を家族に見せ、夢の欧州へと旅立つ。【佐藤隆志】

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