
<ロッテ5-0ソフトバンク>◇28日◇ZOZOマリン
ソフトバンクが、痛恨の今季5度目の完封負けを喫した。ロッテ先発は昨年までチームに在籍した石川柊太。今季3度目の対決で、初の白星を献上した。
6回まで石川柊に散発3安打無得点に封じ込まれたが、大きな誤算は先発上沢直之投手(31)の立ち上がりだった。初回1死から寺地に先制の5号ソロを被弾。その後も安田、西川の二塁打とソトの適時打などで計3失点。出ばなをくじかれた。
「1週間前と同じコメントになりますけど、初回3点を2試合連続で取られたらなかなかね」。試合後、小久保監督は厳しい表情で振り返った。上沢の前回先発は21日の阪神戦(甲子園)。この日と同じように、初回に3点を失った。終わってみればこの3失点のみだったが、打線も沈黙。阪神先発の大竹に5回1安打無失点に封じられ、完封負けした。阪神大竹、ロッテ石川柊と2戦続けてホークス出身者に勝ち星。「ボール自体は悪くなかったと思う。直球がよかったので押して行ったら、相手が待っている球になってしまった。(初回の)ホームランの1本に抑えていれば展開も変わっていたと思う」と上沢は唇をかんだ。4回にもポランコに1発を許すなど計5失点(自責は4)。5敗目を喫した。
ロッテ戦の連勝も6でストップ。6年ぶりの交流戦Vの勢いでリーグ戦再開からの加速を狙うも、流れは途切れた。だが首位日本ハムも敗れ、ゲーム差は3のまま。6月最終戦をきっちり勝って、次カードの日本ハム3連戦に弾みをつける。【佐竹英治】