
<慈善試合:モナコレジェンド4-3日本レジェンド>◇27日◇パナスタ
元日本代表の柿谷曜一朗さん(35)が、モナコの非営利団体によるチャリティーマッチ「United through Legends」に出場し、ハットトリックを達成した。
日本レジェンドのトップ下で先発すると、前半4分には本田圭佑からのスルーパスに抜け出してチャンスを作り出す。同6分には、ペナルティーエリア左からの本田のパスを受け、冷静にモナコレジェンドのゴールに流し込んだ。
1-1とされた同20分には自ら中央突破し、相手を引きつけて右の本田へパス。本田のシュートのこぼれ球を詰めて2点目を挙げると、再び追い付かれて迎えた後半13分には3点目を決めた。本田からのスルーパスに抜け出し、最後はGKまでかわしてハットトリック。昨季限りでの引退が惜しまれるプレーでファンをわかせた。
3ゴールの活躍を見せた柿谷さんは試合後、7月3日に発表されるE-1選手権に日本代表メンバー入りを意識していたといい「(日本代表コーチの)名波さんがおったから、E-1に向けてアピールせなあかんかった(笑い)」と笑わせた。
日本屈指のテクニシャンだった柿谷さんにとっても、往年の名選手たちのプレーは刺激となった様子で「めっちゃうまい。動きも遅いし太ってるけど、(パスを)出す前の目とか(すごかった)。あれだけ豪華なメンバー来たら楽しくできる。ドンピシャ世代の選手たちだったので、引退して良かったと思った(笑い)」と振り返った。
特に一緒にプレーできて良かった選手として挙げたのは、元フランス代表MFのロベール・ピレスさん。16歳でアーセナルに練習参加した時のことを振り返って「向こうは絶対に覚えてないけど、円卓で一緒にメシ食ったから。それを覚えていたから」と明かし、久々の再会を喜んでいた。