
<ロッテ3-6ソフトバンク>◇27日◇ZOZOマリン
ソフトバンクのリバン・モイネロ投手(29)が無傷の7勝目を挙げた。ロッテ打線を相手に7回を6安打1失点。3イニングで得点圏に走者を置くも、要所は締めて最少失点に抑えた。「なるべく少ない失点でと思っていました」と胸を張った。
直近3試合で計37奪三振をマークしていたが、この日は打たせて取った。初回。味方の失策で先頭打者の出塁を許したが、ロッテ2番寺地を遊ゴロ併殺。外角低め151キロ直球を投じ、力で押し切った。3回に1点を先制され、なおも1死満塁では3番池田を二ゴロ併殺。落差の大きいカーブでバットの芯を外し、追加点は許さなかった。「制球も良かったですし、勢いもあった。チームの手助けがあってこそ」。1-1の7回には2死一、二塁で中前打を浴びるも、中堅周東のバックホームで二塁走者の生還を許さず。バックの好守備にも助けられ、先発の責務を全うした。
防御率も1点台をキープし、安定感が際立つ。投球の幅を広げている球種が2種類のチェンジアップだ。スクリュー気味に沈めたり、低めに落としたり。打者と状況に応じて変幻自在に使い分ける。この日は約15球ほど投じた。ストライクゾーンに決まれば安打性は0。緩急を生かす1球でもあり、150キロ台の直球にカーブなどの変化球もより生きてくる。
開幕7連勝は、16年に同8連勝した千賀以来の快挙だ。このまま無傷でシーズンを完走する気配すら漂う。「全部勝てたら食事に皆さんをご招待します」と上機嫌に球場を後にした。