
ガンバ大阪は26日、大阪・吹田市内の練習場で非公開練習を行った。雷鳴の影響で開始時間を1時間30分遅らせるアクシデントもあったが、28日の京都サンガF.C.戦に向けて1時間あまり汗を流した。
22日のFC東京戦ではFW宇佐美貴史(33)の直接FK弾もあって6試合ぶりの白星。18日の天皇杯2回戦ヴィアティン三重戦に続く公式戦連勝とし、巻き返しのきっかけを得た。良い流れの中での京都戦を前に、ダニエル・ポヤトス監督(46)は「しっかりと耐えて勝ちに結びつけないといけない。何としても取りたい試合」と力を込めた。
この試合では、両チームのサイドバックの主導権争いが、注目ポイントの1つになる。G大阪には今季フル稼働でチームに多大な貢献をしているDF黒川圭介(28)とDF半田陸(23)がいて、対する京都にはDF福田心之助(24)、DF須貝英大(26)という昨季と今季のスプリント王がいる。この両翼がいかに前に出て行けるか、逆に突かれることがないかが、試合の流れを左右することも考えられる。指揮官は京都の2人を「フィジカルがある働き者の選手」と警戒したが、自軍の2人への揺るがない信頼が、自信につながっている様子。「両サイドバックは本当にいいパフォーマンスをしてくれている。(黒川)圭介は攻撃参加でたくさんのひらめきや驚きを与えてくれ、(半田)陸は効果的なプレーができるし、エラーが少ない」と評価した。それでも黒川と半田には「もっとできる」と期待も大きく、特に半田には「どちらのボックスでも決定付ける(働きのできる)選手になって欲しい。日本代表という今後の未来を切り開くのは彼自身だと思う。今まで以上に自覚、意識を持ってやれば、誰もたどり着けない位置にいける」と期待を寄せた。
また、DF中谷進之介(29)は、前線からプレスをかけてくる相手との戦いでは、マイボールにした直後のプレーが重要になるとした。「どれだけボールを取った後につなげるか。相手のトランジション(切り替え)が早い時に、1本目のパスの精度を出せるかはすごく大事になる」。4月29日に2-1で勝利したホーム戦では、カウンターから2得点。その戦いも振り返りながら「どんどん前にくる相手に、僕らがどれだけ裏返せるか」とイメージを膨らませた。
現在11位のG大阪にとって、上位争いに加わっていくためにも重要な一戦。中谷は「上に行きたい。下との差を見るより、上位と(の差を)どんどん縮めていって、上位で終われるようにとみんなが思っている。流れがいい時に勝っていけることがベストだと思うので、大事かなと思う」と、今季3度目の連勝への意識を強めた。【永田淳】