
パ・リーグ首位の日本ハムが、27日の西武戦(ベルーナドーム)から同一リーグとの戦いをリスタートさせる。郡司裕也捕手(27)は前回同球場で出場した3月29日西武戦では延長10回に「消える打球」と命名したエンタイトル二塁打で決勝点を演出。交流戦MVPを獲得した慶大同期のソフトバンク柳町の活躍も刺激に、再び“秘打”で勝利を引き寄せる。
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「けいおう郡司」が同級生の活躍に乗っかる。25日にソフトバンク柳町の交流戦MVPが決定。「刺激というか、いい“便乗商法”ができます」。7月1日には、ソフトバンクから2人のコラボグッズも発売予定。「MVPに関しては驚きも何もない。さすがっていうぐらい。グッズ売り上げが伸びることを期待します」と、自身も波に乗る。
慶大では郡司が主将で柳町が副主将だった。「柳町がビジュアル担当で、俺はお笑い担当。お互いにないものを補い合って。あいつ、全然話おもんないんで、みんなの前で話しても全然スベり倒して僕が落としてという。最強のコンビっす」。MVP賞金200万円をゲットした戦友には、LINEで「ごちそうさまです」とメッセージも送り、喜びを分かち合う約束も交わした。
気持ち良くごちそうになるには、コラボグッズの売り上げに貢献したい。21日の中日戦ではセーフティースクイズを決めるなど活躍し、念願だった古巣本拠地でのヒーローインタビューも受けた。リーグ再開へ「これからのベルーナは蒸し暑さが来る。対策は万全で行かないと。水分補給とか、しっかり寝るとか。対西武ですけど、対ベルーナ」と気を引き締めた。
その敵地では3月29日の開幕カードで、左翼へ飛ばした打球を西武外野陣が見失いエンタイトル二塁打に。上川畑の決勝打を呼び、残したコメントは「必殺、消える打球」。3カ月ぶりの同球場での戦いに「何か起きたら名前つけます。気の利いたコメントも、頑張ります」。“こめんと郡司”が満を持す。【永野高輔】