
J2首位の水戸ホーリーホックは26日、MF碇明日麻(いかり・あすま、19)がドイツ2部ハノーファー96のU23チーム(ドイツ4部)に期限付き移籍をすると発表した。移籍期間は25年7月1日から26年6月30日まで。
水戸とハノーファー96は、23年7月1日から3年間の育成を目的とした業務提携をスタートさせており、今回の移籍はその提携の中に含まれる条項の1つ。1年目、2年目にはDF松田隼風が期限付き移籍を経験し、今夏に完全移籍を果たすことにつながっている。
なお碇は6月中旬に渡独し、その後に現地でのメディカルチェックを経て既にチームに合流をしている。
碇はクラブを通じて、次の通りコメントを発表している。
「この度、ドイツ・ブンデスリーガ2部に所属するハノーファー96のU23チームへ、期限付き移籍することになりました。
水戸に加入した当初から、海外挑戦は常に意識して過ごしてきました。昨年のオフシーズンにハノーファー96のU23チームに約2週間練習参加をさせていただき、自分の現状と課題を改めて認識することができました。
今シーズンに入ってからも、練習参加で得た気づきを意識してプレーし、いつでも海外に挑戦できるよう準備を続けてきました。そんな中でハノーファー96へのお話をいただき、大変光栄に思っています。自分の成長、そして将来の日本代表という目標のためにも、厳しい環境で挑戦したいと考え、今回の移籍を決断しました。
また、今回の貴重な挑戦の機会をいただけたのは、JX金属株式会社様を通じた水戸ホーリーホックとハノーファー96の育成業務提携があったからこそだと感じています。このような素晴らしいご縁をつないでいただき、心より感謝申し上げます。
水戸では約1年半、多くの貴重な経験をさせていただきました。残留争いという厳しい状況、そして連勝してチームに勢いがあった時期も経験し、それらすべてが自分を成長させてくれました。
今回の移籍を快く送り出してくださったクラブ関係者の皆様、そしてスタジアムやアツマーレでいつも熱い応援を送ってくださったファン・サポーターの皆様に、心から感謝しています。チームは今、好調を維持しており、今年こそJ1昇格を果たしてくれると信じています。ドイツから水戸ホーリーホックの躍進を応援しています。
まずは1年間の期限付き移籍ですが、自分自身の成長のため、1日1日を全力で過ごしていきます。サッカーはもちろん、語学も含めてしっかり学び、今よりもっと立派な人間になれるよう努力していきます。今後とも、変わらぬ応援をいただけると幸いです。いつか成長した姿をピッチでお見せできるよう、頑張ってきます」