
阪神藤川球児監督(44)が、酷暑対策でクールズビズを推進する。
リーグ戦が27日のヤクルト戦(神宮)で再開するが、日本列島は早くも猛暑日が続出している。そこでチームは今回の神宮3連戦を始めとする夏場のビジターで、宿舎と球場の移動間に、特別ウエアを導入することを決定。これまでは往復ユニホームだったが、Tシャツとハーフパンツのラフなスタイルに切り替わる。指揮官は「集中力が持つのも数時間。着替えることが、オンオフのスイッチにもなります。球場からホテルへの移動が長いところもあるし、ずっとユニホームを着ているよりいい」と狙いを明かした。
新幹線や飛行機移動の服装も様変わりする。これまでは各自のスーツが基本だったが、夏場は巨人やソフトバンクが導入している球団特製のポロシャツに切り替える。粟井一夫球団社長(60)は「報告は上がっています。首脳陣、選手から要望があった。いいものはどんどん取り入れていく」と7月の導入に向けて準備を進めている。
これだけではない。炎天下のホームとビジターの屋外練習でも、ハーフパンツでの練習を許可する。指揮官は「例えば短パン、Tシャツがなぜいいか。Tシャツだとマイナス5度、体感が違うとか。ちゃんとエビデンスはある」と説明。土のグラウラウンドの甲子園では、ケガ防止も兼ねてハーフパンツの下にスパッツを着用するプランも検討しているという。
今年の夏は全国的に平年より気温が高く、猛暑となる可能性が高いと予想されている。V奪回への勝負どころでの体調管理は最優先事項。少しでも快適にプレーできるように、球児流の衣装改革にも本腰を入れる。【伊東大介】