
中日が25日、バンテリンドームでシート打撃を行い、井上一樹監督(53)は2軍から呼んだドラフト5位の高橋幸佑投手(18)の好投を喜んだ。今後の成長次第で、シーズン終盤に来季以降を見据えて1軍デビューさせたい考えだ。
18歳左腕が打者3人を抑え込んだ。育成ドラフト1位の中村奈一輝内野手(18)を直球で詰まらせ、右飛。加藤匠馬捕手(33)は外角高めに吹き上がるような直球で空振り三振。最後はドラフト3位森駿太内野手(18)を外角のカットボールで空振り三振に仕留めた。
井上監督は「一番『ああっ』っと思ったのは、やっぱ高橋幸佑かな。球質とかね。『こんな球投げてんねや』っていう。高校卒業して1年坊があんだけの球を投げるっていうのは、やっぱりうまいこと育てたら面白い存在になるねっていう期待はすごく持てるっていう」と絶賛した。
「2軍の方で自信をつけて。頭の中にオレもあるんで。秋の方には1年目だけども経験をさせるっていう。実績を1試合、2試合残すっていうのも大事やから。そういうような機会をうかがうぐらい頑張ってほしいかなと」と、今後の成長ぶりや秋のチーム状況にもよるが、シーズン終盤に来季以降を見据え、1軍で試したい、そういう存在になってほしいと期待した。「オレの中では先発がいいかなと思ってる」と将来の左の先発として育てていく。
高橋幸は初めてのバンテリンドームのマウンドに「高いなとは思いましたが、投げやすかった。自分にとってはちょうどいい。監督からは『カーブがいいから、もう少し直球の質を上げて、全体的にレベルアップできるように』と言われました」と、笑顔で話した。18歳左腕にとって、経験を多く積んだ1日となった。