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延岡学園153キロ右腕・藤川敦也、涙の夏から1年、勝てる投手としてチーム12年ぶり甲子園へ


延岡学園の藤川敦也投手は、最速153キロの速球を武器に、甲子園出場を目指してエースとして奮闘しています。中学時代からその素質を見せ、体格や投球技術を着実に向上させてきた藤川は、ケガからの復帰後、さらに成長を遂げています。練習に励み、ストレートと変化球の質の向上を追求しており、目標に向かって努力を続けています。彼の名前は、元ヤクルトの古田敦也氏から名付けられ、そのリーダーシップを尊敬し、自身もチームを牽引したいと努力しています。昨夏の敗戦からのリベンジを胸に、甲子園への強い決意を持っています。

延岡学園・藤川敦也

延岡学園(宮崎)の最速153キロ右腕・藤川敦也投手(3年)は「自分の球速、球の質で試合の流れを引き寄せたい」と、エースとして12年ぶりの甲子園出場に燃えている。

6月中旬、延岡学園野球部グラウンドのブルペンには藤川が立っていた。1球1球、丁寧に投げ込んだ。ちょうど30球目真っすぐが「ビシッ」と、鋭い音を立ててキャッチャーミットに吸い込まれると「納得のいく球が投げられたら終わります。最後の1球は低めに強い真っすぐがいった。納得のいく球でした」と、うなずいた。

「今はピッチャーとしてのレベルが上がっているのがわかる。野球が楽しい」と、目を輝かせた。中学時代は北九ベースボールクラブで走り込みから体作りに励み、中2からは毎日の遠投で指先の感覚を磨いた。中3時にはすでに身長が180センチ近くあり、最速も141キロ。地元では一目置かれる存在だった。

延岡学園入学直後は右肘を痛め、約5カ月のリハビリ。その間に参考にしたのは西武高橋光成投手のオフ期間のトレーニング動画だった。「体つきが少し似ているなぁ、と思って」。重さだけでなく、速く上げるトレーニングメニューも増やし瞬間力もつけた。ストレッチにも力を入れブリッジも軽々こなす体の柔らかさを手に入れた。2年春の宮崎県選手権大会では最速153キロを記録。「ビックリしたけど、うれしかったです」。ケガから復活した喜び、成長の手応えをかみしめた。

昨夏は準々決勝で先発するも敗戦。責任を背負い、号泣した。「来年は甲子園に行けよ」。先輩たちの言葉が、胸にしみた。「速いだけの投手ではダメ。全国にもたくさんいる。140中盤で三振をバカバカ取る選手の方がかっこいい。理想的だと思います」。勝てる投手になるために。現在は真っすぐと変化球の質を求め、練習に励んでいる。「ストレートの質は、上がってきている。あとは変化球。もう一段階レベルアップしたいです」。涙の夏から1年。先輩たちと交わした約束を果たすときがきた。

『敦也』の名前は、両親が元ヤクルトの古田敦也氏の大ファンだったことから由来する。小さい頃、知人を通じ手に入れた名前入りのサイン色紙は、大事に実家の部屋に飾ってある。「古田さんはいつもチームの先頭に立っていた方。自分も、先頭に立ってやっていきたいと思います」と、リスペクトする。その先には、夏の甲子園が待っている。【保坂淑子】

◆藤川敦也(ふじかわ・あつや)2007年(平19)10月23日、福岡県飯塚市生まれ。小1でソフトバンクのキッズスクールで野球を始め、小4から穂波ブルースカイ、ヤング北九ベースボールクラブから延岡学園に入学。将来の夢はプロ野球選手。野球以外の特技はサッカー。趣味はアニメ。183センチ、92キロ。右投げ右打ち。

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