
日本ハム伊藤大海投手(27)が、母校駒大苫小牧と弟・駿航(とわ)投手(2年)にエールを送った。全国高校野球選手権南北海道大会室蘭地区Cブロック1回戦で、駒大苫小牧が10-0の5回コールドで苫小牧高専に勝利した。ノーシードからの戦いになる後輩達に伊藤は「初戦は、どのチームも緊張すると思う。しっかり勝てたのは良かったと思います」と喜んだ。
この試合で、弟が公式戦初のベンチ入り。伊藤自身も、かつて付けていた“出世番号”15を背負っている。アドバイスなどはできないが「珍しく向こうから『番号をもらった』というラインは来ていました。同じ15番で『いい番号だね』と言わせていただきました。うれしいと思ってました」と、心境を口にした。
自身の高校時代を思い返し「僕もこんなんだったかなと。体がでかいわけでもないですし、むちゃくちゃ速いボールがあるわけでもないし。でも何かが良かったから(メンバーに)入ったと思う。自分の長所をゲームで発揮できるように」と励ました。この日は登板がなかったが「秘密兵器のまま終わらないように(笑い)」。パ・リーグトップ7勝を挙げる兄は、プレーで後輩や弟を、勇気づけていく。【永野高輔】