
脱皮します-。日本ハム清宮幸太郎内野手(26)が24日、エスコンフィールドでの全体練習に参加した。
交流戦では、21日中日戦で出場20試合ぶりの5号を放つなど17試合で打率3割9厘と打線けん引も、新庄監督は清宮幸の傾向として「1日半たつと元に戻る」と中断期間の“リセット”を懸念。継続性のある「ニュー清宮」への進化を熱望しており、清宮幸自身も「生まれ変わります」と、熱く誓った。
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波の少ない真の好打者へ、生まれ変わります。清宮幸は交流戦17試合に出場し、68打数21安打で、打率3割超え。長打も6二塁打に1本塁打、打点7と、2年ぶりの勝ち越しと、2位躍進に大きく貢献した。この日、エスコンフィールでの練習後「気分はいいです。こういう日が続けばなと思いますね」と思い描いた。
だが、1シーズンを通して結果を出し続けられないのが課題だ。自身でも「夏場に落ちたときもあるので、どう転ぶかわからない」と自覚している。昨季は開幕時に負傷離脱した影響で、本格的に貢献出来たのは夏場以降。23年も8月中旬まで好調だったが、同17日ロッテ戦から25日西武戦まで30打席で1安打と、夏場に低迷した時期があった。
それを見越した指揮官からの“脱皮司令”だ。新庄監督は交流戦最終日となった22日の中日戦後、清宮幸が3安打締めも「清宮くんの場合は1日半たつと変わるから。元の清宮くんに戻るから、ニュー清宮くんで後半戦に臨んで欲しい」と熱望。指揮官の思いを受け清宮幸はこの日「生まれ変わります」と宣言。「もっとコンスタントにホームランを打てるように。ホームランを打ってチームを引っ張っていけるようになりたい」と、ニュー清宮像を思い描いた。
21日中日戦では7回に高橋宏の154キロの内角高めのストレートを、腕をたたみ起用にかち上げ右翼スタンドに放り込んだが「たまたまっす」と、さらに高みを見据えた。打率2割6分8厘は、レイエスに次ぐチーム2位。打率、本塁打、打点といずれもチームトップのレイエスと「ニュー清宮」がそろって爆発すれば鬼に金棒だ。「(レイエスは)大事なところで必ず打ってくれます。僕ももっと加われれば」。リーグ再開となる27日西武戦からは、左右大砲で量産し、2位以下を引き離しにかかる。【永野高輔】