
イングランド・プレミアリーグのリバプールは20日、ドイツ1部リーグのレーバークーゼンからドイツ代表MFウィルツ(22)を獲得したと発表した。
英BBC放送(電子版)などによると、5年契約で、移籍金はボーナスを加えれば英国史上最高額の約1億1600万ポンド(約228億円)になるという。ボーナスなどを含めた従来の最高額は、2023年にブライトンからチェルシーに移籍したエクアドル代表MFカイセドの総額1億1500万ポンド。
ウィルツは20年6月のバイエルン・ミュンヘン戦で当時ブンデスリーガ最年少記録となる17歳34日で初ゴール。23-24年シーズンにはリーグ戦32試合11得点11アシストを記録し、レーバークーゼンのリーグ史上初となる無敗優勝の原動力となった。24-25年は10得点12アシスト。ドイツ代表では国際Aマッチ通算31試合に出場して7得点をマークしている。
リバプールを通じて「とても幸せで、とても誇りに思う。長い間、待ち望んでいた。ついに実現し、本当にうれしい。新しい冒険が待ち受けていることに本当にワクワクしている。ブンデスリーガを離れ、プレミアリーグに参戦するという新しい挑戦をしたい思いもあった。そこでどれだけパフォーマンスを発揮できるか試してみる」とコメントした。
主に攻撃的MFの「10番」としてプレーしてきたウィルツは、主力が固まっているプレミア王者の中盤ではハンガリー代表MFソボスライらとのポジション争いになりそうだが、英BBCは「4-3-3のセンターフォワード、つまり『偽9番』としてプレーする可能性もある」と、その起用法についても説明した。
「このシステムはスロット監督がフェイエノールト時代に使用しており、中央のストライカーが下げってパスを受けて好機をつくる。かつてリバプールで活躍したフィルミーノが構築したスタイルでもあり、サラーやマネがワイドから攻め入ることを可能にした」。昨季のチームは選手を固定して戦ったが、ウィルツの加入で選択肢は広がることになる。