
<日本生命セ・パ交流戦:阪神1-2ソフトバンク>◇20日◇甲子園
阪神村上頌樹投手(26)が公式戦初対戦のソフトバンクを相手に快投した。チームにとっては12年を最後に交流戦で勝ち越せていない球団。さらに相手先発が今季は無傷6連勝中のモイネロ。初回に先制を許すと、甲子園には嫌な空気が流れた。それでも2回以降は得点を与えず、8回を5安打1四球6奪三振で1失点。虎のエース格が天敵を抑え、明るい材料となった。
「テンポ良くしようと修正した。相手もいい投手でなかなか点は入らないなと思い、なんとか粘ろうと」
初回は1死満塁から遊ゴロを小幡が好捕し、併殺崩れでの最少失点にとどめた。2回は無死二塁から落ちれば適時打の可能性も高かったライナーを、淡路島出身の先輩でもある中堅手の近本が前方へダイビングキャッチ。飛び出していた二塁走者もアウトになった。「小幡の守備でなんとか1点で止まったので助かった。(2回は)あそこでもう1点入るとキツかった」と感謝も忘れなかった。
今季の交流戦は3試合で0勝1敗となったが、同期間の防御率は1・64。両リーグトップタイ7勝の右腕が相手にかかわらず頼もしい。【塚本光】