
<ドジャース3-5パドレス>◇19日(日本時間20日)◇ドジャースタジアム
宿敵同士の4連戦最終戦も、後味の悪い騒動が勃発した。4試合で8死球が飛び交った。
まずは7回1死二塁、ド軍ルー・トリビノ投手(33)が、ジョンソンに2ボールから左膝付近へ死球を与えた。また、2死二、三塁ではフェルナンド・タティス外野手(26)へ、厳しい内角球を投じ、タティスはバットを放り投げ、体をのけぞらせながら避けた。シルト監督は声を上げて不満をあらわにしたが、ドジャース側は静観した。
パドレスが5-0とリードした9回無死、ド軍リトルがタティスに左手首付近へ死球。シルト監督はすぐさまベンチを飛び出し、ロバーツ監督もグラウンドへ姿を見せた。
ロバーツ監督とシルト監督はホームベース付近で激しい口論となり、両軍の選手とスタッフも入り乱れる大騒動に発展。警告試合が宣告され、両指揮官は退場処分となった。ロバーツ監督は2日ぶりの退場となった。
極め付きは0-5の9回2死三塁、パ軍スアレスが3ボールから大谷翔平投手(30)の右脇腹へ死球。大谷は右手を上げ、荒ぶるチームメートを抑えるしぐさを見せた。
【4連戦での死球などを巡る経過】
◆16日:パ軍シースが2-3の4回1死一塁、ド軍パヘス(第1打席で二塁打)の左肘付近に死球→パヘスがシースへ声を荒らげる
◆17日:ド軍トリビノが2-1の3回無死二塁、パ軍タティスの背中に死球→両軍静観
◆17日:パ軍バスケスが3-2の3回1死、大谷の左太もも付近に死球→警告試合が宣告されロバーツ監督が猛抗議で退場。パ軍側は故意死球を否定。
◆18日:ド軍シーハンが0-1の3回2死、パ軍マチャドへカウント1-1から顔面付近へすっぽ抜け→マチャドは声を発し、捕手ラッシングへ意味深なウインク。
◆18日:ド軍サウアーが8-3の7回無死、パ軍イグレシアスへ死球→両軍静観
◆18日:パ軍コレックが1-3の7回無死一塁、ド軍パヘスの左肩に死球→両軍静観
◆19日:ド軍トリビノが0-3の7回1死二塁、パ軍ジョンソンに2ボールから死球→両軍静観
◆19日:ド軍トリビノが0-3の7回2死二、三塁、パ軍タティスへ厳しい内角球→シルト監督が声を上げる
◆19日:ド軍リトルが0-5の9回無死、パ軍タティスの左手首付近へ死球→シルト監督とロバーツ監督がホームベース付近で激しい口論、両軍選手とスタッフが入り乱れる。警告試合、両指揮官は退場処分。
◆19日:パ軍スアレスが5-2の9回2死三塁、3ボールから大谷の右脇腹へ死球→大谷は右手を上げて荒ぶるチームメートを抑える