
J1で最下位に低迷する横浜F・マリノスの西野努スポーティングダイレクター(SD、54)が19日、パトリック・キスノーボ監督(44)の解任発表から一夜明けて横須賀市内のクラブハウスで会見し、シーズン2度目の監督交代となった経緯について説明した。
今後の監督の選任についても言及。21日の岡山戦、25日のFC東京戦は大島秀夫ヘッドコーチ(45)が暫定指揮を執るが、新監督の選定に入っていることも明かした。
「複数の候補者を立てて、準備を常にしている中で濃度、密度を上げていたのは事実。それが今こういう状況になり、最終段階と言いますか、3人目の監督になりますが、決める、決めないといけない段階にきている」
当初は昨季途中までサガン鳥栖を指揮した川井健太氏の就任濃厚だったが、最終的な条件面で折り合わず破断となっている。
提携するシティグループとは継続的にミーティングを実施し、情報提供も受けている。ただ、切羽詰まった状況とあって、海外から招聘(しょうへい)するのでなく、日本人でJリーグで指揮経験のある人物を探っているようだ。
「今このタイミングで試合がすぐに迫ってくる。たくさんの試合があるというところで、例えば新しい外国人監督を外国から連れてきますとなった時にはやはりリスクの方が大きい。現状のスカッドで選手たちをフルパフォーマンスさせるという点が最大で、優先順位が高い。そういった視点では国内での経験者、できれば日本人と考えています」
ただ、大島ヘッドコーチがそのまま昇格する可能性もあるという。「パトリック(キスノーボ)の時から、(候補に)常に入っています」と明言した。【佐藤隆志】