
<日本生命セ・パ交流戦:阪神2-0ロッテ>◇19日◇甲子園
阪神近本光司外野手(30)にとって手応えを感じる1勝となった。「(ロッテに)勝ち越しできたのですごく大きかったなと思います。今日の勝ちは結構、勝ち以上に大きいのかなとは思っています」。大事な勝利は自らのバットでもたらせた。
0-0で迎えた4回1死満塁のチャンス。「何とか内野ゴロでも…。内野が下がっていたので少し気楽に入れましたけど、ヒットを狙いながら、最悪ああいう形で1点入るような狙いではいきました」。ロッテ先発種市の初球、149キロ直球を振り抜き、左翼後方へ大飛球。長打性は岡の好捕に阻まれたが、これが先制決勝の千金犠飛となった。
ドロ沼の7連敗後に2連勝し、3カードぶりの勝ち越しを決めた。背番号5はあらためて、強い覚悟でこの試合に臨んでいたことを明かした。「僕自身は今日はすごく大事だと思っていた。何とか勝ち越すことは、すごく大事かなとは思っていました。だからよかったです」。せっかく大型連敗を止めても、この日負ければまたムードは沈む。勢いをつけられるかどうかの“大一番”。しかもセ・リーグひとり勝ちで、2位DeNAとのゲーム差を3・5に広げられたのだから、大きな負荷価値がある。
坂本、デュプランティエと一緒に上がったお立ち台。交流戦ラスト、20日からのソフトバンク3連戦への抱負を問われ、力強く応じた。「しっかり。はい。明日も勝って、交流戦の最後をいい形で締めれるように頑張ります」。有言実行で勝利に導く。【磯綾乃】