
<日本生命セ・パ交流戦:DeNA1-2西武>◇19日◇横浜
DeNAがロースコアゲームを落とし、西武3連戦は1勝2敗で3カード連続負け越しに沈んだ。これで交流戦は6勝9敗となり、ロッテ3連戦を残して勝ち越しの可能性が消滅した。さらに交流戦首位のソフトバンクが勝ち、DeNAの2年ぶりの交流戦優勝の可能性も消滅した。
三浦大輔監督(51)は「(1点が)遠かったですね」と言葉を絞り出し、残り3試合へ「力を出せるようにやっていきます」と話した。
先発の東が警戒していた西武長谷川にひと振りで仕留められた。テンポ良く無失点投球を続けていた6回1死、落とし穴が待っていた。長谷川に初球スライダーを捉えられ、左翼席への先制ソロを被弾。マウンド上で顔をしかめて悔しさをにじませた。
油断していたわけではない。登板前日には警戒心を口にしていた。3月のオープン戦でも安打を浴びており、昨季の対戦では3安打と相性の悪い相手。「長谷川選手はキーにはなるんじゃないかなと。変化を(ゾーンに)残さないように気をつけながらやっていけたら」とポイントに挙げていた。しかし、結果的にはゾーンに残った甘いスライダーをスタンドまで運ばれた。
7回には2死一、二塁から西川に左前適時打を浴びて2失点目。92球で7回7安打2失点7奪三振で、リーグトップタイの7勝目はお預けになった。指揮官は「初回のピンチを切り抜けてからは自分のリズムで試合を作ってくれました」と評した。
打線は西武先発の渡辺を相手に走者こそ出すものの、4回までで3併殺でチャンスを逸した。そのまま6回無失点に封じられるも、2番手ウィンゲンターを攻めた。先頭の筒香が154キロ直球を仕留めて右翼席へ豪快な4号ソロ。「思い切り振り抜くことができました! チームを勢いづける1発になったと思います。このままチームが勝てるように攻守に頑張ります!」と1点差に詰め寄った。三浦監督も「状態が上がってきている中で、今日(本塁打が)出たのはチームにとって良いことだと思います」とプラスに捉えた。
ウィンゲンターは続く山本にも四球を与えて制球が定まらない。三浦監督は代打柴田を送って犠打を成功させ、1死二塁とするも代打戸柱、1番桑原が倒れて同点に追い付くことはできなかった。
8回は甲斐野、9回は平良に封じられて1点及ばずに敗戦。23年は11勝7敗で交流戦初優勝、昨季も11勝7敗(3位)と勝ち越していたが、3年連続の勝ち越しとはならなかった。