
<ウエスタン・リーグ:阪神4-0広島>◇19日◇SGL尼崎
阪神先発今朝丸裕喜投手(19)が、プロ最長5回1/3、球数も自己最多の98球を投げ、3安打2奪三振4四球無失点で好投した。
打線は1軍から親子ゲームで参戦した「2番三塁」の高寺望夢内野手(22)が5打数4安打2打点をマーク。「6番一塁」の育成ジーン・アルナエス内野手(22)は、4打数3安打で存在感を出した。
試合は今朝丸からの4投手の継投で、4-0完封勝ちを決めた。平田勝男2軍監督(65)の一問一答は以下の通り。
◇ ◇ ◇
-今朝丸が好投
「80から100球、行けるところまでというところだったけど、栄枝もね。2回目を受けて、今日はストレートも力があった。よかったと思うよ、98球か。ちょっとやっぱり100球以上を越すわけにはいかんなと思って、あそこで替えたけどね。投げるごとに球の力も出てきているし。落ち着きは、もともとあんな『ケサマルです(本人のものまね)』やからね。落ち着いているから、そういったところでは、投げるごとにまた楽しみが出てきているね」
-今朝丸自身も無失点に納得していた
「もちろん、やっぱりああいうピンチでも、抑えよるやん。今日はピンチでもストレートで押していってたし、そういうところは今日は真っすぐにちょっと自信があったんちゃう」
-また1つ段階踏んだ
「5回っちゅうよりも、球数。今はね、そういうイニングとかそういうより、今日は80から100球だったんで。今は体作りが主なんでね。これで100球を超えて、故障っていうのが僕らはやっぱり気を付けなきゃいけないとこなんで。そういったところでは、イニングというよりも球数で結果的に6イニングいったとか、5回2/3だとかは、しょうがないね」
-ここまでは今朝丸は順調
「ま、順調ですよ。体作りも並行してやっていますんで。まずは、そういう体力作り。やっぱりね、何度も言うけど、報徳学園のエースでこんだけやっぱ暑いの経験してるんでね。高校生は若いわ。『(こちらは)暑い暑い』と。僕らと違うやん、我々とな。暑いと燃えるんちゃう?こういう夏の大会近くなってくると。そう思うよ。ナカノくん、トレーナーがやっぱりそういう対策しっかりしてるから。夏に強い選手でなきゃ」
-一方で、高寺が4安打
「もうレベルが違うな。若い子たちに、こういう選手でも今1軍で控えで、出場する機会をうかがってというところを、栄枝にしても。(高寺は)来たら4本打つもん、やっぱりレベルの違いっていうのを(見せた)。高寺でも前川にしても、ファームにきたときは、そうやん。まだまだ雲泥の差やん。1軍のレギュラーじゃない選手がこんなに。今高校生の2、3年目っていうのを試合に出しているけど、そこを感じながら日々努力しなきゃ。この世界は『育成育成』っていうけど、口で言うほど、そんな甘い世界じゃないよ」
-アルナエスが3安打
「ジーン(アルナエス)は『パナマはもっと暑い』言うてたわ。どんなもんか。1回パナマ行ってきてみ。パナマ帽やろ?くるくると回して。そうやろ?中森明菜知らんのか?そういうこっちゃ」
ー工藤は回またぎで無失点
「工藤は、あえてイニングまたぎ(をさせた)。この前も3イニング投げたでしょ。そういうのも、ファームで1イニングだけじゃなくて、イニングまたぎとかも、しっかり投げるスタミナと技術をちゃんと経験を積ませていかないと、いけないんで。そこで三振を取ってほしいところで取るやん。工藤は、いいピッチングだったね」