
鹿島アントラーズは19日、指定管理者を務める茨城県立カシマサッカースタジアムのネーミングライツを親会社のメルカリが取得し、7月1日以降の同スタジアムの新愛称が「メルカリスタジアム」(略称メルスタ)になることが決定したと発表した。
契約期間は、25年7月1日~28年6月30日までの3年間で、ネーミングライツ契約金額は年間1・5億円になる。
同クラブは「『メルカリスタジアム』という新愛称には、企業名・サービス名の両方として親しまれている『メルカリ』の名前をシンプルに活用することで、覚えやすく、呼びやすい愛称にするとともに、鹿島アントラーズとメルカリが地域社会に対して一層深くコミットしていくという強い決意が込められています」と説明している。
茨城県立カシマサッカースタジアムは、Jリーグ開幕の1993年に日本初の本格的なサッカー専用スタジアムとして建設。06年から鹿島が指定管理者となり、フットボールだけでなく地域社会に資するさまざまな事業を展開してきた。
また、同クラブは「今回のネーミングライツの取得を契機に、メルカリの各種サービスを活用したスタジアム体験の向上や、地域社会を巻き込んだスタジアムでのフリーマーケット実施など、メルカリグループがミッションに掲げる『あらゆる価値の循環』を体感いただけるさまざまな施策を推進していくとともに、メルカリ、茨城県、鹿島アントラーズが三位一体となって地域の発展に取り組んでいきます」とコメントしている。
<茨城県・メルカリ・鹿島アントラーズのコメント>
■茨城県・大井川和彦知事
メルカリ、鹿島アントラーズとスタジアムのネーミングライツ契約合意に至ったことを大変喜ばしく思います。県としては、ネーミングライツ収入をスタジアムの維持管理費用に充てることにより、県民・サポーターが安心して利用・応援できるような環境整備に活用していくほか、ネーミングライツの広告効果や、メルカリグループのスタジアム運営や地域社会へのコミットにより、本県にさらなる経済効果をもたらすことを期待しています。
■株式会社メルカリ執行役 SVP of Japan Region山本真人氏
このたび、茨城県および鹿島アントラーズとスタジアムのネーミングライツの契約に合意できたことを大変光栄に思っております。Jリーグ開幕時から数々の歴史を創り上げてきたこのスタジアムに受け継がれる熱量や伝統に大きなリスペクトを抱いています。こうした伝統を受け継ぎながら、『あらゆる価値を循環させ、あらゆる人の可能性を広げる』というミッションを掲げるメルカリならではのエッセンスを加えることで、鹿島アントラーズはもちろん、地域社会に今まで以上に貢献できるよう、まい進してまいります。
■株式会社鹿島アントラーズ・エフ・シー代表取締役社長 小泉文明氏
鹿島アントラーズがJリーグの舞台に立てたのは、カシマサッカースタジアムの建設という、まさに奇跡的な出来事があったからです。このスタジアムとともに、アントラーズは20個のタイトルを獲得し、その歴史に足跡を刻んできました。今後もクラブの伝統を守りつつも、さらなる変革が必要であると考えています。テクノロジーを活かした観戦環境における安心・安全性と利便性の追求を目指し、クラブに関わる全てのステークホルダーの方々や、今回ネーミングライツを取得するメルカリ社とも協力しながら、このスタジアムが地域にとって誇りであり続け、持続的に発展していくことに貢献していきたいと思っております。