
<ドジャース6-3パドレス>◇16日(日本時間17日)◇ドジャースタジアム
ドジャース大谷翔平投手(30)が663日ぶりに二刀流を復活し、投げては1回1失点、打っては2安打2打点をマークした。
23年8月23日(同24日)レッズ戦以来、633日ぶりの二刀流復活。1番タティスとアラエスに連打を許し、3番マチャドに先制の中犠飛を浴びたが、1回を28球、2安打無四球1失点で無事に復帰登板を終えた。最速は100・2マイル(約161キロ)だった。
打っては右腕シースから2本の適時打。チームも宿敵パドレスに逆転勝ちを飾った。約1年10カ月ぶりの二刀流で、大谷が投打に圧倒的な存在感を残した。
【大谷の一問一答】
-投手としてのパフォーマンスを振り返って
「結果的にはそこまでいい結果だったとは言えないですけど、まず今日投げ終えて、また次も投げられそうな雰囲気があることがまず、1歩前進かなと思います」
-緊張はしたか
「野手よりは緊張しましたね」
-球速が上がったのは驚いたか
「なるべく95~96(マイル)ぐらいで投げたいなとは思ってたんですけど。やっぱり試合のレベルでマウンドに行くと、上がってしまうのかなっていうのはあったので。最後のボガーツ選手の打席に関しては、リラックスして最後は投げられたので、そこもひとつよかったかなと思います」
-週に1回投げて2イニング、3イニングになるか
「100マイル近く、まず術後に投げたのは初めてなので。明日以降の反応を見たいなと思いますし。1週間に1回投げつつ、またイニングを少しずつ伸ばしていけたら、ブルペンにとっても少しでも負担が減るのかなと思います」
-二刀流でプレーしたのは楽しかったか
「比較的、体がずっとあったまってゲームに入ってる状態で、今日は打席には行けたので。感覚的にはやっぱりDHよりスムーズに過ごせる感じはします」
-約2年ぶりのマウンド
「本当に感謝しかないというか、ここまで2回目の手術で、執刀医の方もそうですし、トレーナーの方もそうですし、ずっとサポートしてもらってここまで来られたので。今日は結果うんぬん関係なく、本当にそういう人に対して感謝の気持ちというか、それをマウンドで出せたのがよかったかなと思います」
-アームアングルが下がっているのは現状一番いいということか
「シンカーを中心に投げたので、そのせいというか、そういうアングルになる。もちろんフォーシーム、スプリットに比べたら多少下がる傾向はあるので、そういう影響かなとは思いますけど。そこまでメカニクスに関しては気にしてないというか。逆になんて言うんですかね、しっかり自分のタイミングよりも、ちょっと早いスピードで腕が触れてたので、思ったよりもグラブサイドにボールがいってたのかなとは思います」
-ドジャースタジアムで移籍後初の公式戦。スタンディングオベーションもあった。マウンドからの景色は
「まあまあまあ、本当にバッターに集中していたので、あんまり気にする余裕がなかったというか。今日に関してはそうですね、(試合に)入りすぎてたぐらいの感じだったので。次からリラックスして、それを(俯瞰(ふかん)的に)見られるぐらいがいいんじゃないかなと思ってます」
-バットでも2打点
「1点取られて、バットで2点返して1イニング消化したと思えば、トータルで見ればプラスかなとは思うので。1試合を通しては良かったんじゃないかなと思います」
-ライブBPではなく試合の中で調整をしたというのは、その方が合理的だという判断
「そうですね。チーム状況も加味して、僕にとってもプラスだと思います。そっちの方がスムーズに行けるっていう判断だったので。ライブBPでイニングを伸ばしながら、ある程度4回、5回を投げられるようになってから試合に入るパターンと、今日みたいにショートイニングで、試合のレベルでそれなりの強度で投げる2通りのパターンはあったと思うので。後者を取った感じですね」