
ドイツのシャルケ04を退団して以来、フリーの立場が続いているベルギー人監督のカレル・ヘラールツ氏が、来季フランス2部のスタッド・ランスから興味を持たれている。一方、ロシアのCSKAモスクワも彼にオファーを出しているといい、深刻なライバル関係にある。13日の仏レキップ紙電子版が報じた。
同紙は「リーグ・ドゥ(2部)に降格したスタッド・ランスが、サンバ・ディアワラ監督の退任に伴う監督探しに動き出した。1週間前に候補者のショートリストが作成された」とし「内部で名前が挙がっていたのは、フィリップ・モンタニエ氏(元トゥールーズ監督)に加え、カレル・ヘラールツ氏だった。9月にシャルケ(ドイツ2部)を去って以来、フリーとなっていた43歳のベルギー人監督は、面接を受け、そのプロフィールがSランスを納得させ、クラブは2年契約を提示した」と伝えた。
ただ、レキップは「しかし(選手らの)退団や緊縮財政で複雑なシーズンが近づいている中、Sランスは彼を説得できたのだろうか?」と問いかけ「ロシアのCSKAモスクワからもビッグオファーを受けているヘラールツ氏は、回答を保留している。シャンパーニュ地方では、オリビエ・ダログリオ氏(元サンティエンヌ監督)も後任候補として名前が挙がっている」と報じた。
同様に後任人事を取材している13日付のランス地元紙リュニオン電子版によると、間もなくSランスは新監督を発表し、来週にもヘラールツ氏が就任する可能性があるという。(松本愛香通信員)