
<ドジャース-ジャイアンツ>◇14日(日本時間15日)◇ドジャースタジアム
ドジャースのキケ・ヘルナンデス内野手(33)が、ロサンゼルスで続いている騒動に対し、インスタグラムで声明を発表した。
米カリフォルニア州ロサンゼルスの中心部では、トランプ米大統領による強硬な移民取り締まりに対する抗議デモが続いている。10日(同11日)の夜からは、一部地域に夜間外出禁止令が出されるなど、事態は収束の気配がない。中心部では抗議デモに便乗した略奪なども起きている。
プエルトリコ出身のキケは、ロサンゼルスで撮影したショットを公開。英語とスペイン語の両方で「私はロサンゼルスで生まれ育っていないけれど、この街は私をその一員にしてくれた。この国と街で起きていることに、私は怒り、悲しく思っています。ロサンゼルスとドジャースは、私をサポートしてくれて、愛と優しさだけを見せてくれました。ロサンゼルスは私の第2の故郷です。そして私はこのコミュニティーで起きている暴力や虐待、分断に我慢できません。すべての人々がリスペクト、尊厳、人権に値するのです」と思いをつづった。
今季は試合前時点で打率2割1分8厘、7本塁打、18打点、OPS(出塁率+長打率)・684。6月は19打数2安打10三振と当たりが出ていない。キケは「リアル二刀流」としても活躍。10日(同11日)のパドレス戦では、大量ビハインドの6回途中から登板し、2回1/3を3安打2四球2失点に抑えた。遅いスライダーや140キロ近い速球が武器のキケ“投手”は、今季3試合に登板して0勝0敗、防御率2・08。4回1/3を投じており、実現する可能性は低いが、来季の二刀流登録までは残り15回2/3としている。