
<ドジャース-ジャイアンツ>◇14日(日本時間15日)◇ドジャースタジアム
山本申伸(もうしのぶ)として、ドジャース山本由伸投手(26)のモノマネをしている芸人の井出健介さん(40)が、奇跡に感激の涙をこぼした。
前日に先発した本物の山本が、試合前に左翼フィールドでキャッチボールを終えると、ボールを客席に向かって投げ入れ。やや強めの投球を、もうしのぶがダイレクトでキャッチした。約10メートルの距離から山本はもうしのぶに向かって精密なコントロールで送球。受け取ったもうしのぶは「泣いちゃいました」と感激しながら、「やばいっす。(球の)キレやばいっす」と、興奮冷めやらぬ様子だった。
もうしのぶはオリックス時代から山本のモノマネを続けており、既に親族からも認知されているという。「(23年の)WBCきっかけでめちゃめちゃバズってくれて。40歳。ラストチャンスなんです」。モノマネをしながら、本人からどう思われているのか、不安もあったようだが「嫌われていたらどうしようと思ったんですけど。優しいです。今ので(優しさが)分かりました」と語った。
もうしのぶの得意な顔マネは、ボールをリリースする瞬間。「友達にちょっと似てるよと言われて、どこが一番、かぶるかなと思ってやっていたら、『キラーショットそこだよ』ってなりました」と経緯を明かした。奇跡のキャッチ後、周囲のファンに求められ、何度も写真撮影。大谷翔平投手(30)のモノマネ芸人・大谷似翔平とともに、決めポーズの投球フォームを見せた。