
MLBの今季の公式球が、昨季より平均1・22メートル飛ばないことが判明した。
米スポーツメディア「ジ・アスレチック」が13日付の記事で伝えたもので、MLBが公開しているデータを算出した結果、今季の公式球は抵抗力が昨季より強いという。ボールの抵抗比率は2016年には.3462だったが、今季は.3514となっている。
MLBのスポークスマンを務めるグレン・キャプリン氏は文書で「データは選手会に提供して共有しており、専門家に依頼し原因も調べている。公式球は手作業で製造しているが、製造方法に変更はない。保管や球団への供給方法にも変更はなく、すべてのボールは規定通りに扱われている」と声明を出し、飛ばなくなった理由が現時点で不明であるとした。ただし、縫い目の幅や高さがわずかに変わっている可能性はあるという。
今のところ打撃に大きな影響は出ておらず、むしろ昨季と比べて本塁打が出る率と打率は上昇。インプレー打球の本塁打率は昨季4・1%に対し今季は4・2%。平均打率は昨季の2割4分に対し、今季は2割4分4厘、1試合平均得点は昨季の8・7に対し今季は8・6だという。今季は打球を強くたたく打者が増加しているというデータも出ているという。