
スペイン1部バルセロナが、再びビルバオのスペイン代表FWニコ・ウィリアムズ(22)獲得に向けて動き出した。同国紙スポルト電子版が13日に報じた。
バルセロナは今夏、攻撃陣の補強を目指し、複数のFWをリストアップしている。その中には、契約解除金が6200万ユーロ(約99億2000万円)に設定されているニコ・ウィリアムズの他、リバプールのコロンビア代表FWルイス・ディアス、今季後半戦はアストンビラに期限付き移籍で所属したマンチェスター・ユナイテッドのイングランド代表FWマーカス・ラッシュフォードが含まれている。
同紙によると、クラブのスポーツディレクターを務めるデコが獲得を最も望むのはルイス・ディアスであるという。しかし、約8000万ユーロ(約128億円)の高額な移籍金と28歳という年齢が障害になり得るとのことだ。
一方、ラッシュフォード獲得に必要な移籍金は約4000万ユーロ(約64億円)だが、年齢は27歳と、ルイス・ディアス同様にそこまで若くない。これらの要素を考慮した場合、バルセロナが将来性豊かなニコ・ウィリアムズに傾く可能性があるという。
バルセロナは昨夏、ニコ・ウィリアムズ獲得に尽力したものの、最終的に実現できなかった。同紙によると今夏も諦めることなく動いており、既にフリック監督が電話で直接、チームプランについて説明し、14日にはバルセロナ市内のホテルでデコと代理人が会談を実施したとのことだ。
ニコ・ウィリアムズは現在、ヨーロッパで注目を集める選手の1人。プレミアリーグやブンデスリーガのクラブに興味を持たれているものの、本人はビルバオを離れる場合、スペインでプレーを続けることを希望しているため、バルセロナ移籍の道が開かれる可能性がある、と同紙は伝えている。(高橋智行通信員)