
<W杯アジア最終予選:日本6-0インドネシア>◇10日◇C組◇最終戦(第10戦)◇パナスタ
MF鎌田大地(28=クリスタルパレス)が前半だけで2ゴールを決め、アウェーで苦戦したインドネシアを沈黙させた。前半15分、MF三戸舜介(22=スパルタ)の左クロスを頭でたたいて先制弾をもたらした。
同19分には相手を引きつけてのヒールパスでMF久保のゴールにつなげ、前半追加タイムには圧巻の2点目を決めた。鋭い動きで久保からのパスを受けると、ペナルティーエリア内で相手2人をかわし、最後はGKとDFをあざ笑うかのような浮き球シュート。「タケから、いいスルーパスが出てきたんで。冷静に入れるだけでした」。3月のバーレーン戦でW杯出場を決めるゴールも決めた男が、代表では自身初の1試合2得点だ。「打開して点を取るタイプではないので、選手個人としてはまだまだよくできる部分いっぱいある」と話していた直後の試合で、結果を出してみせた。
5日のオーストラリア戦ではゲーム主将を務め、リーダーの自覚も増し「選手層、選手の質は明らかに日本が抜けている。結局は勝つ勝たないが一番大事」と勝負にこだわった28歳が、アジア最終戦で違いを見せつけ、日本を白星フィニッシュに導いた。【永田淳】