
3日に89歳で死去した巨人長嶋茂雄終身名誉監督の告別式が8日、都内の桐ケ谷斎場で執り行われた。
棺(ひつぎ)を乗せた車は7日に都内の自宅を出発し、愛着のある東京ドーム周辺を通って通夜を行った同斎場に到着。喪主は次女・三奈さん(57)が務め、縁の深い王貞治氏(85)、松井秀喜氏(50)ら巨人OBが弔辞を読み上げた。戒名は遺族の希望で非公開。初めて明かされた最期の時を超え「ミスタープロ野球」は日本の太陽として輝き続ける。
◆長嶋茂雄(ながしま・しげお)1936年(昭11)2月20日、千葉県生まれ。佐倉一から立大を経て、58年に巨人入団。74年に現役引退するまでMVP5度、首位打者6度、本塁打王2度、打点王5度を獲得し、「ミスター・ジャイアンツ」として球界最大のスーパースターとなった。監督は75~80年、93~01年の計15年務め、リーグ優勝5度、日本一2度。アテネ五輪日本代表監督として03年アジア予選は3戦全勝で五輪出場を決めたが、04年の本戦は病気のため辞退。88年野球殿堂入り。13年に国民栄誉賞。21年には野球界で初めて文化勲章を受章した。現役時代は178センチ、76キロ。右投げ右打ち。