
<UEFAネーションズリーグ(欧州NL):ポルトガル2-2(延長0-0、PK5-3)スペイン>◇8日(日本時間9日)◇決勝◇ミュンヘン
FWクリスティアノ・ロナウド(40=アルナスル)を擁するポルトガルが、第1回の18-19年以来2大会ぶりの2度目の優勝を飾った。スペインを2-2からのPK戦で5-3と下した。MVPには1得点1アシストのDFヌーノ・メンデス(パリSG)が選ばれた。
激闘となった。2大会連続の優勝を狙うスペインが先制した。前半21分、FWヤマル(バルセロナ)からが右からゴール前へ送った浮き球パスからのこぼれ球をMFスビメンディ(Rソシエダード)が右足で押し込んだ。
ポルトガルもすかさず前半26分、ヌーノ・メンデスが左から縦に持ち込み、対角のゴール右隅に左足の強シュートを蹴り込んだ。
スペインは前半のうちに勝ち越しに成功した。同45分、MFペドリ(バルセロナ)がドリブルで持ち込み右前方へスルーパス。FWオヤルサバル(Rソシエダード)が右足で流し込み2-1とリードを広げた。
しかしロナウドが黙っていなかった。後半16分、左からヌーノ・メンデスが入れた低いクロスがブロックに来たスペインDFルノルマンの足に当たってゴール前に浮いた。落下地点にいち早く入ったロナウドが右足ボレーでゴールを奪った。史上最多記録を更新する国際Aマッチ138点目となった。
最前線で走り続けたロナウドは終盤、足が限界だった。後半42分にピッチに座り込み、同43分にFWゴンサロ・ラモスと交代。ベンチから戦況を見つめた。
延長戦に入った消耗戦は決着がつかず、ともに選手交代をしながら勝ち越し点を狙った。スペインのキーマン、ヤマルは延長前半までプレーしたが、同後半はベンチに下がった。膠着(こうちゃく)状態が続きPK戦への流れは自然だった。
そして迎えたPK戦で、先攻のポルトガルは1人目のゴンサロ・ラモス(パリSG)から4人が成功。スペイン4人目のFWモラタのキックをGKディオゴ・コスタ(FCポルト)が4人目を止めた。直後の5人目でルベン・ネベス(アルヒラル)がゴールを決め、激闘に終止符を打った。