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長嶋三奈さん「晴れた日にはどうぞ空を見上げてください」長嶋さん出棺前に告別式で最期の挨拶


巨人軍終身名誉監督の長嶋茂雄氏が89歳で死去し、告別式が東京で行われた。喪主である次女の三奈さんは、父が闘病生活を続けた姿と、その最期の力強さを振り返った。特に、脈拍が止まった後も心臓が動こうとしていた様子を語り、それが父の諦めない精神を示していると述べた。告別式では、読売新聞グループ社長の山口寿一氏にも感謝の意を表した。

長嶋さんの告別式であいさつする喪主の次女・三奈さん(中央)と長男・一茂さん(左)、読売新聞グループ本社社長で巨人の山口オーナー(読売新聞社提供)

3日に89歳で死去した巨人長嶋茂雄終身名誉監督の告別式が8日、都内の桐ケ谷斎場で執り行われた。喪主は次女・三奈さん(57)が務め、出棺の前に最期のあいさつを行った。

長嶋三奈さんのあいさつ全文

本日はお忙しいところ、また、遠路にもかかわらず、父、長嶋茂雄の葬儀に足をお運びくださいまして、誠に有り難うございました。

2004年、脳梗塞で倒れてからは、自分との闘いを21年間続けてきました。私が見ていても胸が締め付けられるぐらい苦しい治療をたくさんしてきました。食事も食べられず、会話もできない日も何日もありました。でも、父は、野球を全うしたそのままの力で、病と真正面から向き合って、決してあきらめることはしませんでした。

6月3日、朝6時過ぎに、病室におりまして、脈拍と血圧の数値が0になったんですが、よく見ると、波形が、ピッピッと山なりの波形が、ずっと続いているんです。看護師さんに「これ、どういうことなんですか」と聞きましたら、「監督が心臓を動かそう、動かそう、動かそうとしている振動なんだと思います。私、こんなの見たことありません」。看護師さん、主治医の先生方、最後まで驚いていました。最後まで長嶋茂雄を貫いた人生を送ったと思います。

意識がなくなっても諦めず、そして、最後まで、俺は生きるんだ、諦めてないぞ、諦めてないよと。父の心臓の鼓動がそう発していると、私は思いました。父らしい、最期まで諦めない姿を見せてくれました。父は、きっとこの後、天国でも日課としている散歩とトレーニングを続けると思いますので、晴れた日には、皆様どうぞ時々空を見上げて、父のことを思い出していただければと思います。

そして、父はとても耳が良いので、松井さんも、もしよろしければニューヨークから素振りをしていただければ、父もしっかりと聞いていると思います。どうぞ、これからも父と松井さん、二人だけの会話を、素振りを続けていただければと思います。

また、この度、葬儀委員長を務めていただきました、読売新聞グループ本社代表取締役社長山口寿一さまには、父が亡くなる前日2日に病室に来ていただき、また翌日3日の早朝にも駆けつけてくださり、私達、家族だけではなく、スタッフにも「体は大丈夫ですか」と温かいお声をたくさんかけていただき、本当にお支えいただきました。「感謝」という2文字だけでは到底足りないんですが、山口社長、そして読売新聞グループ本社、社員の皆様、読売巨人軍、社員の皆様、家族・親族一同を代表しまして、心より、心より、感謝申し上げます。

出棺に先立ちまして、お礼を申し上げ、ご挨拶と代えさせていただきます。本日は誠にありがとうございました。

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