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【巨人】阿部慎之助監督、長嶋さん死去後初勝利も「ホッとしちゃいけない」日本一で恩返し目指す


巨人は、東京ドームで行われたセ・パ交流戦で楽天を2-0で下し、長嶋茂雄終身名誉監督の訃報後初勝利を挙げ、連敗を5で止めた。阿部慎之助監督は、恩人の長嶋氏に勝利を捧げるとともに、若手選手の活躍を称賛。特に、増田陸が6回に放ったソロ本塁打が勝利の決定打となり、監督としての重責を再確認する機会となった。チームはリーグ2連覇と13年ぶりの日本一を目指して前進しており、今日の勝利がその第一歩となると阿部監督は語った。

巨人対楽天 楽天に勝利し、スタンドの声援に応える巨人阿部監督(撮影・足立雅史)

<日本生命セ・パ交流戦:巨人2-0楽天>◇7日◇東京ドーム

長嶋さん、ようやく勝ちました-。巨人は7日、「日本生命セ・パ交流戦」の楽天戦に快勝。3日に89歳で長嶋茂雄終身名誉監督が亡くなってから、4試合目で待望の初勝利を飾った。阿部慎之助監督(46)は恩人にささげる勝利を挙げ、安堵(あんど)の表情を浮かべた。チームも交流戦初勝利で連敗を5でストップ。長嶋さんのためにも、リーグ2連覇と12年以来13年ぶりの日本一へ向かって勝ち続ける。

   ◇   ◇   ◇

阿部監督が動いた。2点リードの9回2死2塁。楽天ルーキー宗山を迎えたところで、ベンチを飛び出した。右翼を守っていたキャベッジをベンチに退け、代わりに増田大を起用。守護神マルティネスが宗山を左飛に抑え、増田大に守備機会は訪れなかった。それでも、最後の最後まで最善の手を打ち、特別な1勝をつかみ取った。「これでホッとしちゃいけないんだけどね。連敗を止められたっていうのは、いいステップにしてくれればいい」と胸の内を明かした。

長嶋さんの訃報から3連敗と苦しんでいた。阿部監督は、この日の試合前ミーティングで1勝することの難しさを選手たちに伝えた上で「勝って(長嶋さんに)いいところを見せようというのは、言ってましたのでね」。ささげる勝利をつかみ取ろうと、改めてチームを結束させた。

監督の重責は監督になってみなければ分からない。長嶋さんは監督最終年の01年に当時プロ1年目だった阿部監督を開幕スタメンに抜てきした。「阿部監督」という立場になって「我慢だったり辛抱だったりっていうのが、すごく大変だったろうなというのも感じますし」と、24年前の長嶋監督の心中をおもんぱかった。今季はここまで長野、坂本、岡本といった長年チームを支えてきた主力を欠く中で若手を積極起用。日々の勝利を追求しつつも、かつてのミスターのように未来への投資も欠かさない。

そんな指揮官の思いに若手が1発で応えた。5回まで無得点の重苦しい雰囲気を24歳の増田陸が一変させた。6回2死から左翼席へソロ本塁打。我慢強く起用してきた若武者の先制打に、阿部監督は「もうホームランしかないかなと思ってたんだけどね。なかなかタイムリーも出ないし。本当、貴重なホームランでしたよね」とたたえた。

常勝チームを築き上げることが長嶋さんへの最大の恩返しとなる。その第1歩は、リーグ2連覇と13年ぶりの日本一。指揮官は「最後まで粘り強くなんとか戦って。最後1点でもいいので多く取って、勝てばいいので、それを目指して頑張ります」と力強く言った。【水谷京裕】

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