
<日本生命セ・パ交流戦:巨人2-0楽天>◇7日◇東京ドーム
プロ2年目の楽天大内誠弥投手(19)が、巨人戦にプロ初登板初先発し、4回1安打無失点3奪三振と好投した。1回の投球練習では1球目がバックネット裏への大暴投でスタンドをざわつかせたが、冷静に切り替え。「ちょっと力が入りすぎたのか分からないですけど、あれで逆に力が抜けたのかなと思います」と落ち着いた投球でスコアボードにゼロを並べた。
最速148キロを計測した速球は高めに浮く場面が見られ「ストレートがばらついてしまったので、そこをよくしていかないといけないです」と反省点に挙げたが、その高めの速球で2つの三振を奪った。100キロ台のカーブ、120キロ台のスライダー、チェンジアップも効果的。上位打線を迎えた3、4回は2イニング連続で3者凡退に抑え、61球でマウンドを降りた。
先発予定だった荘司が故障で離脱し、今季イースタン・リーグで防御率1・97と安定した投球が評価され、5日に初先発を告げられた。登板前夜は午後11時に就寝し、午前8時過ぎに起床。「いつもよりちょっと寝すぎちゃったので、逆に反省した」と強心臓ぶりをのぞかせた。
宮城・東松島市出身で、高校も日本ウェルネス宮城で生粋のご当地選手。初勝利は次戦に持ち越されたが、両親がスタンドから見守る中、将来性豊かな右腕がプロ生活の大きな1歩を刻んだ。
▽楽天三木監督(プロ初先発で4回無失点と好投した大内の投球について)「この大観衆の中で臆せず、しっかり投げられていたと思います。今日のことを糧に、自分の成長につなげてほしいです」