
<DeNA2-1日本ハム>◇6日◇横浜
今季の開幕戦を上回ってハマスタ史上最多動員となった3万3860人の前で、DeNAがパ・リーグ首位の日本ハム相手に競り勝った。先発のトレバー・バウアー投手(34)が中4日で121球と大熱投で日本ハム伊藤に投げ勝った。
1回、上位打線を14球で3者凡退に打ち取る。2回には23年の交流戦とオールスターで本塁打を浴び、レイエスとともに警戒する打者に挙げていた万波に左前打を浴びるも、2死二塁から伏見を左飛に打ち取った。
3回には先頭山県に左翼フェンス直撃の二塁打を浴びるも、投手の伊藤、水谷、石井を抑えて無失点で踏ん張った。
しかし突如6回に捕まった。無死一、三塁から清宮に左前への適時打を浴び、3連打で1点差に。その後1死満塁まで攻められるも、松本を遊ゴロ併殺に仕留めて切り抜けた。7回にも2死一、三塁とされるも、石井を三直で打ち取り、粘り抜いた。
8回を終えて112球も、そのまま9回のマウンドへ。最後は2死から代打郡司を遊ゴロに仕留め、121球の熱投で9回7安打1失点で完投勝利を収めた。
元サイ・ヤング右腕にとっても、心待ちにした交流戦のマウンドだった。23年には3勝を挙げて6月の月間MVPを獲得。前日の5日には「パ・リーグには素晴らしい打者も投手も多く、対戦するのがとても楽しみです。新しい相手と対戦できるのは新鮮で楽しい」と胸は高鳴っていた。
打線は好投手・伊藤から幸先よく先制に成功した。1回先頭、桑原が右翼越えの三塁打を放つと、続く度会の適時内野安打で先制。「すごい投手なのでシンプルにがむしゃらに食らいついていった結果がヒットにつながりました!」とガッツポーズで喜んだ。
さらに4回には1死二塁から石上が中越えの適時二塁打。「必死に打ちました。得点のチャンスだったので、素直にうれしいです!」とリードを広げた。