
米大リーグが昨年6月に野球賭博で1年間の出場停止処分を下したマイナー4選手に対し、各球団が球界復帰を容認する見通しであることが判明した。5日、米メディア「ジ・アスレチック」が報じた。
メジャーリーグで通算12試合登板した経験があるダイヤモンドバックス傘下のアンドリュー・サールフランク投手(27)と、通算47試合登板のアスレチックス傘下のマイケル・ケリー投手(32)は、所属チームに復帰する見通しとなった。パドレス傘下のジェイ・グルーム投手(26)はノンテンダー(契約延長提示なし)となる見通し。23年にメジャーで1試合プレーした経験のあるフィリーズ傘下のホセ・ロドリゲス内野手(24)は施設利用が認められた後、ノンテンダーとなるとみられる。
4人はマイナーに在籍時、合法的なオンラインベッティングサイトを通じ、メジャーリーグの試合に賭けていた。金額はサールフランクが、21年9月9日から22年3月9日に合計445・87ドル(約6万4700円)。ケリーは、アストロズのマイナーに在籍していた21年10月に99・22ドル(約1万4400円)を、メジャーの同球団に賭けていた。4人のうち唯一、利益(28・3ドル=約4100円)を出していた。ケリーは21年7月に453・74ドル(約6万5800円)を、ロドリゲスは21年9月から22年6月までに749・09ドル(約10万9000円)を賭けていた。
MLBはリーグ規則第21条により、選手、関係者に野球への賭けを禁じている。この4人以外に、トゥクピタ・マルカーノ内野手(25)は、パイレーツ在籍中に自分のチームの試合も含んで15万ドル(約2180万円)以上を賭けていたため、永久追放処分を受けた。ギャンブルが原因で現役選手が永久追放処分となったのは、1919年にホワイトソックスの選手が起こした「ブラックソックス事件」以来、約100年ぶりだった。
また、今春にはパット・ホーバーグ審判員が、友人とスポーツベッティングのアカウントを友人と共有し、野球に賭けていたして、解雇されている。