
<W杯アジア最終予選:オーストラリア1-0日本>◇5日◇C組◇第9戦◇パース
【パース(オーストラリア)=佐藤成】既に8大会連続8度目の本大会出場を首位通過で決めている日本(FIFAランキング15位)が、アウェーでオーストラリア(同26位)に0-1で敗れた。後半45分にカウンターから失点し、対オーストラリアの国際Aマッチは24年2月のアジア杯イラン戦(1-2)以来の敗戦となった。新たな戦力の発掘に焦点を当てた一戦だったが、目に見える結果を出した選手はいなかった。日本は6勝2分け1敗の勝ち点20。次戦は10日に大阪・パナソニックスタジアム吹田でインドネシア(同123位)との最終戦に臨む。
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オーストラリアがW杯最終予選終盤で劇的勝利を収めた。
0-0の後半45分、右サイドを突破し低いクロスからDFベヒッチがゴール右へ豪快に突き刺し先制。守備を固めつつ、少ない得点機をものにして勝ち切った。日本に今予選1勝1分けの好相性。4勝目で勝ち点を16とした。
ポポビッチ監督は「プラン通りだった? もっと楽だったら良かったけどね(笑い)」と笑った。日本戦は16年ぶりの勝利だった。「そのことについては満足している。ホームでアジア一のチームと戦って、最終盤の得点で勝てた。これ以上の筋書きはない。とても感情的になるし、特別なことを成し遂げた。今夜この試合を見たオーストラリア人は皆、オーストラリア人であることを誇りに思うだろう。ただまだサウジアラビアでやるべきことがあるし、いい結果で終わりたい」と胸を張りつつ、10日のアウエーでのサウジアラビア戦へ切り替えていた。