
<日本生命セ・パ交流戦:ロッテ2-1巨人>◇5日◇ZOZOマリン
巨人大勢投手(25)が痛恨の押し出し死球を与え、ロッテにサヨナラ負けし、パ・リーグ最下位のロッテ相手に交流戦2連敗を喫した。
同点の延長10回に登板。先頭の山本大斗外野手(22)に左前打を浴び、左翼の丸が後逸し、無死二塁のピンチを背負った。
愛斗の犠打は野選となって、無死一、三塁へとピンチが拡大。申告敬遠で無死満塁となり、角中を二飛、代打の岡を投ゴロで2死までこぎつけたが、高部に押し出し死球を許した。
阿部慎之助監督(46)は「大勢も最後は予期せぬ形になっちゃったけど、ここまでたくさん抑えてくれてたんでね。責められないですよね」とコメント。杉内投手チーフコーチは「ダメージはあるだろうけど、そこを何とか乗り越えなきゃ、プロなんだから」と奮起を求めた。
大勢は1日の中日戦で決勝点を許し、今季初黒星。自身2試合連続の黒星を喫した。チームは4連敗で、首位阪神との差は4・5ゲームに開いた。
▼巨人は大勢が高部に押し出し死球を与えサヨナラ負け。巨人投手のサヨナラ押し出し死球は5度目。これまでは64年9月4日藤田が阪神浅越、09年5月13日豊田が横浜村田、10年8月10日山口がヤクルト福地、11年5月14日ロメロが広島石原に与えていた。カウントは1ボール、2ストライクから。過去4人の中で2ストライク後は09年豊田(カウント1-2)だけだった。大勢はプロ入り後の押し出しが1度もなく、2ストライクに追い込んでの死球はもったいなかった。